今日、職員室で

「もう2000年になってから10年経つんですねえ」

という話題になりました。

 「2010年」という映画のことを、ふと思い出しました。

 ご存知の通り、スタンリー・キューブリックが監督をした「2001年宇宙の旅」の続編。2作とも人類が木星探査へ行くという物語でした。私が子どもの頃は、色鉛筆の表などにSFの絵をあしらった物が多くあり、「2001年宇宙の旅」に出てくる宇宙ステーションの絵はそれらの代表で、「いつかは宇宙に・・・」などと子どもながらに思ったものです。私の場合、自分が「38歳になる頃にこうなるんだ」と、具体的に年齢の計算までして楽しみにしていました。

 と、

 いつの間にか2001年が過ぎ、2010年ももう数日。なんと無く寂しい気もしますが、少し待てば、いよいよもうすぐと思うと意外に楽しみだったりします。

 最近の子どもの世界はというと、キャラクター全盛期。彩り豊かで楽しいものばかりですが、どれも共通しているのは、100パーセント空想ということ。確かに、私もウルトラマンに憧れ、仮面ライダーごっこをし、なけなしの小遣い銭でスナック菓子を買っては仮面ライダーカードを集めましたが、一方では、宇宙旅行のような、「もしかすると実現するかもしれない夢」を描いていました。どこかしら、夢と現実の接点があり、成長へ向けての意欲へつながっていたようにも思います。

 ヒーローはかっこいいですし、キャラクターはかわいいですが、宇宙旅行を夢見ながらロケットを作ることもなかなか良いものですし、大切なことのように思った職員室での雑談でした。

 ちなみに2作とも私は大好きで、今もしばしばビデオを見ます。大分古い映画ですが、「禁断の惑星」や初期の「スタートレック」、変わったところですとブラッドベリーの「華氏451」なども面白いです。