長く親しんでいただきました園庭隅の遊具をこのたび解体いたしました。度々メンテナンスしていましたので一見きれいに見えましたが、実は15年使用の年代物。「いつまで使えるか・・・」秒読み段階に入っておりましたので予定のうちの解体です。

 解体してみると、メンテナンスを定期的に行っていたので鉄部の腐食等は少なかったのですが、導入当時の主流でとにかく踊り場などが全体的に高く設計されていました。鉄板で上り棒への移り口を塞いだり、足がかからないようにして高い場所の手すりの外へ子どもが回らないようにしたり、高い方の踊り場についていた急な階段を低い方の踊り場に移動したりしながら安全対策を講じてきました。しかし、残念ながら、それでも雲梯部分や螺旋の滑り台から落ちてしまうことが年に2~3回ほど、この数年ございました。子どもたちが好きな遊具だけに、子どもたちの使い方を観察し、使い方や安全の指導を行い、長く親しめるように努めてまいりましたが、0にすることはできませんでした。痛い思いをさせてしまったお子さんや保護者様にはあらためてお詫び申し上げる次第です。

 当事者の保護者様からの施設改善の要望などは今日まで頂戴しておらず、また、解体後は雲梯がなくなってしまったことを惜しむ声を頂戴することがあり、みなさまの寛大なご理解に感謝申し上げる次第です。しかし、今後、保護者様としても、お子さんをお預かりする幼稚園としても、より安心してお子さんを遊ばせていくために、幼稚園として廃棄を決めました。

 空いたスペースについては、現在検討しているところです。地域柄、上半身の筋力等をバランスよく発育させられるような、「がんばり系」の遊具を入れたいとも考えています。