新しいお雛さまを飾りました。「幼稚園だから飾れる大きなものを・・・」と思い、この飾りにしました。飾ってみると玄関ホールがとても明るくなりました。さすがお雛さまです。女の子がいらっしゃるお宅もきっと華やいでいることでしょう。お道具などもとてもかわいらしいです。床の間に飾られた雛飾りの前でおままごとする女の子のかわいらしい様子が目に浮かびました。

実はこの飾り、飾りつけながら気付いたのですが、「京雛」といわれるもののようです。付属の説明書によると京雛は、親王飾りが通常とは左右が逆とのこと。それにしたがって飾り付けました。説明では、元来日本の風習では、向って右が上座。しかし、昭和天皇の即位式で西洋の風習に習って天皇が向って左、皇后が右がお座りになったことに合わせて、当時の東京の人形組合が左右逆の飾り付け方を広めたとのことです。伝統が色濃く残る京都付近では、大正以前の習慣にのっとって飾ると書いてありました。しかし、どこが違うのか・・・。実は、左右大臣の下にいる仕丁の持ち物が東京都は異なっています。東京は沓台・台笠・立笠であるのに対して、京雛は、熊手・ちりとり・箒を持っています。親王飾りを東京の置き方にしようかとも思いましたが、習慣や風習は「ねばならぬ」ということありませんので、この雛飾りの飾り方を尊重することにしました。

見慣れているつもりの雛飾りですが、思わぬ勉強をさせていただきました。お雛様に感謝です。