修了式後ののびのびルーム。年長さんが抜けて寂しくなるかと思いきや、連日たくさんのお子さんが利用してくれました。天気もよく、サッカーや体育教室で一時、室内で過ごすものの、屋外の時間も十分に確保できました。

 昨日は、芝生の種まきをしていたところ、何人かの子どもたちがお手伝いをしてくれました。 「てみ」から混合した種を手にとって、広く蒔いていきます・・・。と、ちょっと待ったあ。そんなにガバッとつかまないで・・・。見ると種の山ができています。少しずつ手に乗せてあげて、蒔いてもらうことにしました。ひと通りまき終わると、今度は、川砂を載せていきます。少しずつ手にとって・・・と、ちょっと待ったあ・・・。また、また、砂をわしづかみ・・・。芝生のあちこちに小さな砂山ができています。広げておかないと、これまで生えていた芝生が埋まって枯れてしまいます。これまた少しずつ手に乗せてあげてから、まいてもらいました。

 「たのしみだね・・・」

と嬉しい一言が子どもたちの口から聞こえてきました。

 今日は、柳の枝下ろし。子どもたちを遠ざけて、大きな枝を下ろしました。一通り作業が終わると、例によって子どもたちが寄ってきました。

 「実ができてるよ」

見ると、柳のつぼみでした。みんな一生懸命集めています。柳の花であることを教えてあげましたが、どう見ても花に見えないのできょとんとしていました。

 そして、下の道具の登場です。

 保育用品の展示会で見つけて来た観察道具で、上から見ると上から、横から見ると検体の下側から拡大して見ることができる優れものです。おもちゃですが、実体顕微鏡のような働きで、子どもを感動させるには十分です。1学期のシーズンに向けて、買い置きしていたものが職員室にあったので早速使ってみることにしました。

 子どもたちが持ってきた、柳のつぼみを載せて拡大して見せてみました。

 「パイナップルみたいでしょ」

というと、

 「とうもろこしみたい」

との答えが返ってきました。

また、ある子は、

 「松ぼっくりみたい」

とのこと。瞬時に特徴や本質を捉えて、身近なものに結びつける子どもの力はたいしたものです。「類」、即ち「仲間分け」の思考は、この時期の子どもたちにはとても大切な考え方です。

園庭の草花もいくつか見せてみました。ホトケノザ、タンポポ、毛が生えた葉・・・。大きくして見ると普段とはちがう世界が広がります。