さる13日、うめ組さんで園内研修を行いました。

 今回の活動はおと遊び。管を使った電話遊びから糸電話制作へという一連の活動を計画し、学年で取り組みました。

 科学遊びでありますが、4歳児ですので理屈ではなく、現象(目にする事実)を大切になつかうようにしました。確かに子どもたちは声が管から聞こえてくることや、離れていても聞こえてくることに興味を強くもっていました。最後の糸電話は、少々難しかったらしく、成功感という点では今一つ浸りきれていない様子。制作はそれほど難しくなかったようですが、糸を張った状態を保つことが4歳児には難しかったようです。また、管(伝声管)を使った活動に比べて、糸電話から聞こえてくる声や音が小さく、繊細になっていて観察も難しかったようです。しかし、糸電話や風前電話、ペットボトル電話など発展形を提示していくと子どもたちは興味を保って楽しそうに活動していました。

 加えて、電話遊びの良さは、相手がいて成立することにあります。友だちを自ら誘いながら遊ぶうち、友だちにかかわる力や協調性が培われます。うめ組のお友だちもそのような姿を多く見ることができました。しかし、一方で、一人ひとりが自分のものを手にしたときは、それぞれが持ち合ってしまっているがために、友だちとのかかわりの第一歩が遅くなる様子も見られました。「自分でつくって、自分一人でも遊べる。友だちと一緒に使うともっと楽しく遊べる」もしくは、「友だちと一緒につくる」ことが大切であるとあらためて思いました。