草刈をしているときに、いつも覚える、「後ろ髪をひかれるような」感覚。

 「刈ってしまおうか。刈らずにおこうか。」

というのは、子どもたちにどのように向かわせるかで、教材にもなり、不要なものにもなるのが植物だからです。

 雑草と野草の違いについて、以前に見たテレビ番組では、「それが、人間の生活の障りになるときは雑草。障りにならないときは野草」と呼ぶそうです。

と、幼稚園の教育環境という点から考えるに、エノコログサは、畑では雑草ですが、幼稚園のブランコの周りでは、「野草」ということになるでしょうか。バッタの食草になるために、それがあることで虫たちが寄ってくるからです。また、根に近いところには、コオロギなども隠れています。

 「庭に草を生やすな」という教えを受けた私には、刈っても、刈らなくてもモヤモヤが残る、悩ましいこの時期です。

 しかし、お友だちが額を寄せて発見を分かち合う様子は、教育の現場としては何にも変えがたいものです。

 コンクリートで固めてしまえば、「いつもきれい」かもしれませんが、それは,裏返せば、「何もない」ということでもありますから。

5cmほどもある、とても大きなショウリョウバッタを見つけました。