今年も、みんなで恒例のお餅つきをしました。

 あいにく寒風が強い日でしたが、よく晴れていたので、杵を少し振るうと汗ばんできました。

 8時ごろから火を入れて、前日から水に浸しておいたもち米を蒸かしはじめましたので、お友だちが登園してくるちょうどそのころになるとお米の良い香りが漂いまじめます。風が強かったのでいつもほどではありませんでしたが、それでも、

「いいにおいがする。」

と、お外に出始めたお友だちが集まってきました。お子さんたちの「鼻の良さ」には驚きです。

 お友だちと代わるがわるお餅をついて、写真を撮って、お教室でみんなでお餅を食べました。

 お餅が好きではないお子さんもいらっしゃいますので、もち米のお握りも用意しました。歯ごたえがあって、甘みが強いので、お醬油とは本当に良く合います。食べたお友だちも、

「おいしかったけど、かたいんだよ。」

とのことでした。

 日本のお正月は、単に新年を迎えるということではなく、諸説ありますが、豊かさをもたらすその歳の「大歳神」をお迎えする日本人特有の文化を含んでいます。食べ物にも事欠くことが少なくなかった昔においては、「白米」をふんだんに使って作られるお餅は大変なぜいたく品で、それをつき、お供えすることは、「大歳神」さまへの最上のもてなしだったのでしょう。公正中立な教育機関ですので、宗教教育を行うことはありませんが、一年を終え、また、一年が始まる大切は時期であることや日本人らしさを伝える機会の一つになると、一層教育的価値が高まる「おもちつき」であると思います。

 「おもちつき」が終ると、いよいよ冬休みが近い幼稚園です。