たくさんのお越しいをただいた運動会。諸々の準備は、1学期から始まっていますが、予行練習も近くなると、おおよそ到達点が見えてきます。お子さまへの指導上のことも、あとは最終的な細かい部分となります。そして、このころから「舞台づくり」の最終の詰めになってきます。子どもたちをどのような舞台に立たせてあげるのか、そして、お越しいただくたくさんのみなさまに、どのような中でお過ごしいただくのかということへの取り組みです。

 昨年度の反省から、お子さんたちの作った旗を、昨年同様にトーテンポールとして会場に飾り付けることにしました。そして、さらに校庭中央にも万国旗を増やしました。お気づきにくいかと思いましたが、若干、会場が華やいで見えました。

 使う道具、特に自作のものは、3方向から見えるようにしました。障害物の彩りをよくしたり、どのお子さんも公平に扱えるものに変更したりしました。

 また、音響に関しても手を加えることにしました。

 これまで、保護者様の席に行くときにいつも感じていた、どことなく「音が遠い」感覚(場内の子どもたちへは十分に聞こえています)。周辺への配慮から、これまで、スピーカーを4本設置して、一本一本の音量を下げ、さらに、使用しているスピーカーが、後方に音が回らない物を使用していることによるもので、何とか改善したいと考えていました。

 そこで、今年は、スピーカーを保護者席用に2本増やすことにしました。出力用のパワーアンプも増やしましたので、新たな配線も必要になり、設定のリハーサルをしたり、接続コードを作ったり、前日の夜まで思いのほか手がかかりましたが、ほぼ期待通りの音を出すことができました。

 しかし、油断は禁物です。最後の最後。子どもたちが、閉会式に並ぼうとしているときに、予想だにしなかったCDプレーヤーの故障が生じて音楽を流せなくなってしまいました。中のディスクを入れなおそうとしましたが、取り出すこともできません。何とかこじあけようと、隙間に鍵をねじ込んでいるときに、表彰式になってしまいました。

 「音楽は、空気に色をつけるようなもの」と、以前に聞いたことがありました。閉会式も、お帰りも、音楽で空気にきれいに色を付けて、最後まで心地よい場づくりをできれば申し分ありませんでしたが、残念なことになり、申し訳なく存じます。

 「こういいうおちがあったのか・・・」

さらに、万全の準備をして臨むよう努力します。

 因みに、今日は、故障した機械を修理店に持ち込みます。