運動会が終わり、学級中心の活動が多くなる時期です。秋の栽培活動も始まります。

今日は、年中さんが栽培する二十日大根用に畑の準備をしました。

登園前に耕運機で土を耕したあと、鍬で畝を作りました。

畝を作るうちに、登園してくるお友だちがちらほら。早速年長さんが近寄ってきます。

「なににてるの」

「今度、年中さんが種をまく準備をしてるんだよ。去年みんなもジャガイモを植えたでしょ」

「ジャガイモとブロッコリーを植えたんだ」

というような会話をしました。

話を交わしながら、また、幼虫を拾ううち、ついつい近づいてきてしまうお友だちです。

「鍬使ってるから、危ないから、こっち来ちゃだめだよ」

と、しばしば注意を促します。

ずっと以前(昔)、私が畑で作業する父親からしばしば言われる光景がふと思い出されました。

 考えてみると、生活の中で覚えたことがいかに多かったことか。

 鍬や鎌やスコップの使い方も、金づちやのこぎりの使い方も、なたや斧の使い方も、薪割も、機械の扱い方も、自転車などのギアに油を塗ることも、どれも手を取って教えてもらったことはほとんどありません。どれも父親が畑や田んぼや家の土間で行うことを何となく見て覚えたことばかりです。知恵や知識を習得するとは、大半は、このようなことなのかもしれません。

 今年、駐車場を作った関係で、畑が旧芝生の広場に移動しました。以前は、バスの駐車場の中でしたので、先生と一緒でなければいけませんでしたが、異動後は、子どもたちが畑に自由に行き来することができるようになりました。関心がとても高まってきました。

「見つけた。」

「これなに。」

と、近づこうとするお友だち。

「どれ。山(畝)の間は歩いていいから、こっち来てみて」

畝の間を上手に歩いて、年長さんが、見つけた幼虫を見せに来てくれました。