昨日、

 「見て、見て」

と、年長さんのお兄さんお姉さんが磁石を手に職員室へやってきました。

見ると棒磁石に、小さなリング型のフェライト磁石が通してあります。磁石遊びでは、思いつきで、穴に棒を通して自社の働きとは関係なく楽しんでいることはよくあるので、今回もそれと思いましたが、どうやら違っていました。

 リング型の磁石に棒磁石を通して、縦にするとリング型の磁石がゆらゆらと変わった動き方で落ちて、しかし、棒磁石の一番下のところに達するとそれ以上は落ちずにそこに留まる不思議な様子。お友だちはそれを見せに来てくれたのでした。何度試し手も繰り返される同じ現象。何度も何度も見せてくれました。

 物理的な現象に触れるときは、「繰り返し同じ現象が起こること」が大切な要素の一つですが、それを思い起こさせてくれる小さな現象で、大きな発見をする子どもたちの学びの場面に立ち会うことができました。

棒磁石の中間、ちょうど色の境目を通るときに、リング型の磁石の動き方が一瞬変わることに気付かせると、担任の先生に見せてあげようというつぶやきとともに、足早に教室に戻っておきました。