朝、園庭の芝生に水をあげていると、旧通用門脇で年中さんの男の子が枯れた朝顔を見ていました。私もちょっと見てみましたが、まだ、種がついています。9月には、集まってきた子どもたちにたびたび種を分けてあげた場所ですが、まだあったとは驚きです。見ると、まだ、花も付いていてもう少し種が採れそうです。今日も結構たくさん採れたので、近くの子に分けてあげたのですが、その中の女の子が走って戻ってきました。用件は2つ。ひとつは、お友だちが落として無くてしまったので、自分の分をあげたということ。そして、もうひとつが感動的です。

「ほら、音がする」

「シャカシャカしてる」

と言って、小さな朝顔の種の殻を剥かずに耳元で振っています。

「あれ、音がしなくなっちゃった」

見ると、殻が壊れて中の種がどこかへいってしまっています。

もうひとつとってあげると、また、シャカシャカ・・・。

種の一つひとつは子どもの小指の先くらい。

小さな種の小さな音によく気がついたものです。