今日は、ちゅうりっぷ組の園内研修日でした。活動テーマは、マラカスを作って遊ぼうです。

 ペットボトルへ木の細枝やトウモロコシ、大豆等、おうちの方と買い物等でよく目にする素材を入れてマラカスにします。

 作業机に素材を置くとすぐに手も出して触ってみるお友だち。「まだ、いいよっていうまでは障らないでね」との言葉もそっちのけです。当然、教師はそこまで見通してのことですが。

 いよいよ活動が始まると、各々中身を入れてはザラザラ、替えてはザラザラ。次々に試行していきます。みんな真剣そのもので、結構怖い目をして取り組んでいます。意外に笑顔が少なく、ずいぶんお兄さんお姉さんらしい、活動中の真剣な表情でした。

 えらかったのは、素材をごちゃまぜにせず、一種類を試しては、次の材料に、という具合に一人ひとりがきちんと活動していたことです。順番に試していくことは、活動としてとても大切なことで、科学的検証の基本ですし、科学的な考え方、論理的に取り組むことそのものも言えます。「科学遊び」というと、身近な物理現象や動植物に触れる活動が思い浮かびますが、実は、さりげない取り組み一つひとつの中に科学的な考え方の芽は育ってゆきます。教育活動においては、この点をしっかりしないと、いろいろなものをごちゃまぜにして、「めちゃくちゃ」と答えるようになってしまいます。目的や目標を見失うと、子どもたちが活動から得るものが少なくなってしまいますし、活動が刹那的になります。

 今日の活動に戻ると、一人ひとり試行しつくしたところでみんなで合奏。そして、

 「中身を入れ替えに行ってもいいよ」

との教師の働きかけに再び中身の入れ替えに・・・。と、ひとり替えに行かない子が。一番のお気に入りができたので取り換えに行かなくていいのです。みんなを待つ間、一人耳元でマラカスを振っては嬉しそうでした。