年中さんが真砂公園に遊びに行きました。

 実の実を拾ったり、縄跳びを練習したりしました。お天気が良くて気持ちよく遊べました。子ども達は、夢中になって木の実を追いかけていますが、思うに、本当に大切なことは、それ以外にあります。五感を通して、直接潜在的な記憶になっていく部分。たとえば、この時期特有の涼しさであったり、日差しであったり、香りであったり、身の回りの色であったり、音であったり、とても感覚的なもの。おそらく、それらの集合体が「秋」という季節感覚になってくるのだと思います。直接その場に身を置くことが大切だと思っています。

 ちなみに私が郷愁の思いを強くする「思い出スイッチ」は、「稲藁を燃やす煙のにおい」です。これをかぐと、夕方の薄暮の中の刈り取りが終わった田んぼや、そのあちこちから立ち上る籾殻を焼く煙の光景が強烈に頭に浮かんできます。